羊ヶ丘　4-E

なだらかな丘陵に広大な牧草地が広がる。ゆっくりと羊が草を食む光景は札幌らしさを十分に現している。はるか遠くの山々から手前の並木までほぼ緑色の競演である。幅の違うストライプだけで絵が描けそうなくらい単純な眺望であるが、最も雄大な北の自然を感じさせてくれる。人工的な煙突や家は全て可愛らしいアクセントにしか見えず、しかも無視してもいいくらい小さく見える。

くすんだこのグリーンは、丁度葉の裏側の色に似ている。構造物と背景の植物との対比で同調させる効果を持っている。背景と上手く溶け込んで存在感をアピールできる微妙な色である。夏の木々が生い茂った状況から、真冬の枯れ枝だけになった風景までかなり年間通じて使える色であるが、大規模構造物全体を単色としては使いにくい。

※Andrew GengさんのMunsell Color Palette（http://pteromys.melonisland.net/munsell/）でマンセル値からRGBを調べました。

札幌景観色の塗料を探そう！

日本塗料工業会が提供しているペイントカラー検索システムを使うと、札幌景観色のマンセル値から塗料用標準色見本帳などの近似色を検索できます。
例）　創成柳　5-C　マンセル値：5G 7.0/2.0 Lgr-2 tone　→　色票番号：45-70D

『札幌景観色配色ツール』を使うと、景観色の組み合わせイメージが簡単に確認できます。作成した配色パターンはWEBブラウザにブックマークしたり、URLをメモや共有（シェア）することで、あとで何度でも確認できます。