薄桜　1-A

春を告げる染井吉野の花びらが、ペールブルーの空に風のいたずらで舞い上がる。春から夏にかけて優しく淡いピンクがかった白が日差しの中で少しだけ色味が消えていく。デリケートな陰影が時間の経過で移り変わる。上品な質感を演出してくれるのと同時に新しさも伝わってくる。

この色はかなり大きな面積に単色で使用可能である。平面的な処理に加えて少し表情を変化させ、豊随や光沢感を多少消すなどでデリケートな陰影がつく。周りの淡いトーンとの比較によって持ち味が広がる。春のダ暮れ時や、朝日が当たるとより一層色みが強調される。

札幌景観色 1-A 薄桜。🌸🌸
北海道神宮の桜を見てきました。🌸🌸

木々がようやく芽吹きだしたまだ肌寒いこの時期に、美しい花を咲かせる桜も素敵なんですが、、、私の興味はこちら、「🌲杉（スギ）」。
北海道神宮には立派なスギ林があることをご存じでしょうか？

何が興味深いのかというと、杉の木は北海道に自生していない木なのです。道南杉というブランドがありますが、人の手により本州から持ち込まれた木なんです。植林の歴史はめちゃくちゃ古く、雪の多い札幌でも立派に育っていることに興味津々。
神社に隣接する森は「鎮守の森」と呼ばれ、人の手が入らずその土地本来の木が自生しているといわれますが、北海道神宮はそうではないようですね。杉のほかに、ヒノキ🌲、サワラ🌲、アカマツ🌲もありました。
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そして神宮に来たついでに、円山も登ってきました。蝦夷延胡索があちこちに咲いていて、ヤマガラ🐤、アカゲラ🐤、エゾリス🐿、木々はミズナラ🌳、イタヤカエデ🌳、キタコブシ🌳、センノキ🌳、ヤチダモ🌳、シナノキ🌳、、、天然記念物に指定されてる円山原始林だけあって自生種がたくさん。円山原始林が「鎮守の森」なんですね。

円山山頂からの景観は気持ちがいいですよ。あらためて札幌の街は美しいなぁと思いました。この円山原始林は、「都市と自然の共生」のひとつのカタチなのかも知れませんね。

※Andrew GengさんのMunsell Color Palette（http://pteromys.melonisland.net/munsell/）でマンセル値からRGBを調べました。

札幌景観色の塗料を探そう！

日本塗料工業会が提供しているペイントカラー検索システムを使うと、札幌景観色のマンセル値から塗料用標準色見本帳などの近似色を検索できます。
例）　創成柳　5-C　マンセル値：5G 7.0/2.0 Lgr-2 tone　→　色票番号：45-70D

『札幌景観色配色ツール』を使うと、景観色の組み合わせイメージが簡単に確認できます。作成した配色パターンはWEBブラウザにブックマークしたり、URLをメモや共有（シェア）することで、あとで何度でも確認できます。